今回の記事では、台湾人奥さんに振りまわされる私(夫)が、実際に国際結婚の手続きをした時の流れについてご紹介します。これから日本で国際結婚を予定している方や、台湾出身のパートナーと結婚を考えている方の参考になれば幸いです。
✅ 台湾人奥さんの夫が国際結婚した流れ
①結婚への決心と計画
②婚姻届けを出すための準備
③奥さんの婚姻要件具備証明書の習得
④日本での婚姻届けの提出
⑤台湾への婚姻届けの提出
⑥配偶者ビザの取得に向けた申請
また、こちらの記事でも国際結婚の準備についてまとめいるのでご参考になれば幸いです。
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台湾人奥さんの夫が国際結婚した流れ
①結婚への決心と計画
・婚姻届けの提出と同時に、配偶者ビザの取得も計画
・最初に調べた際に必要な書類が多いと感じたので、申請の1年前から情報を収集
・提出に必要な書類をリスト化し、いつ・どこに・どうやって申請するかを調査
今の妻と付き合い始めてから半年ほど経った頃、ビザの有効期限があと1年だったこともあり、結婚と配偶者ビザの切り替えを一緒に進めることにしました。結婚手続きに必要な情報は、主に行政書士のホームページを参考に集めました。個人的には、サムライ行政書士法人さんの台湾人との国際結婚手続きのページが参考になりましたが、他の行政書士さんのホームページも見ることをおすすめします。
配偶者ビザについては、行政書士のサイトだけでなく、提出当時の法務省(現在は出入国在留管理庁の説明ページ)の説明ページからも情報を調べました。
情報を調べながら、どのように申請するか、必要な書類は何か、そしてどれくらいの準備期間が必要かを整理しました。申請の方法としては、日本で最初に婚姻届を提出する「日本方式」を選びました。
✅ 台湾人奥さんと国際結婚する際に整理した内容
申請方法 | ①日本にある台北駐日経済文化代表処で奥さんの婚姻要件具備証明書を取得 ②日本の役所(市区町村)に婚約届を提出 ③日本にある台北駐日経済文化代表処で、台湾の婚約届を提出 ※台北駐日経済文化代表処は管轄する都道府県が決まっています。自分が住んでいる都道府県を管轄する台北駐日経済文化代表処で手続きを進めます。 |
何の書類が必要か? | ①婚姻要件具備証明書の取得に必要なもの ・申請書(上記のページから取得可能 / 現地でも申請書はあります) ・お相手の台湾の戸籍謄本 (原本1部) ・台湾のパスポート(原本とコピー1部) ・申請費用(現金のみ) ・郵送希望の場合:レターパック ②日本での婚約届提出に必要なもの ・日本の戸籍謄本 ・婚姻届 ・印鑑、身分証明書 ・婚姻要件具備証明書(原本と翻訳した書類) ・台湾のパスポート ・お相手の台湾の戸籍謄本 (原本と和訳した書類) ③台湾での婚約届提出に必要なもの ・パスポート原本とコピー3部 ・フルネームの印鑑(台湾人のみ) ・日本のパスポート(原本とコピー3部)or 免許証とコピー3部 ・お相手の台湾の戸籍謄本 (原本1部) ・結婚記録のある日本戸籍謄本(または婚姻届受理証明書)原本・コピーと中国語訳文1部 ・取用中文姓名聲明書(中国名採用申告書) ・結婚登記申請書 |
準備期間 | ・お相手の台湾の戸籍謄本:現地取得なら、現地への渡航 or 代理申請と郵送期間を考える ・台湾の戸籍謄本の和訳 ・婚姻要件具備証明書の申請と取得(2日程度) ・婚姻要件具備証明書の和訳 ・日本での婚姻届け提出後の戸籍謄本の反映:7~10日程度 ・日本の戸籍謄本 or 婚姻届受理証明書 の翻訳 |
注意事項 | ・最新情報で更新されている可能性もあるので、必ず行政のホームページで必要書類をチェック ・不明点がある場合は行政に直接問合せして確認する ・お相手の台湾の戸籍謄本 は3部必要(台湾現地での取得 or ネット申請が可能です) ・各種書類は現地の言語への翻訳が必要 ・婚姻届けを提出する台北駐日経済文化代表処 と 日本側で書類発行した市区町村役所を管轄する台北駐日経済文化代表処が異なる場合、市区町村の役所を管轄する台北駐日経済文化代表処にて事前に認証が必要 |
婚姻要件具備証明書とは
結婚するために必要な法的条件を満たしていることを証明する書類です。外国人と結婚する際、相手国がこの証明書を求めることが多く、通常は相手国の大使館や領事館で発行されます。これは結婚手続きの重要な書類の一つです。
書類の翻訳について
「翻訳したい書類名 翻訳」と画像検索すると、翻訳された書類の見本が出てくるので参考になります。私はそれを参考に、できるだけ書類の形式に合わせて、WordやExcelを使って翻訳書類をパソコンで作成しました。(今なら、Google翻訳やChatGPTを使って翻訳や書類作成もできると思います。)
②婚姻届けを出すための準備
・結婚手続きと配偶者ビザの申請に向けて、半年かけて書類を準備
・各種和訳書類は事前に書式を確認して準備
・台湾の戸籍謄本はお相手のご家族にお願いして、代理で書類を取得
平日は仕事があるため、準備期間を少し長めに取りました。書類の作成だけなら短期間で済んだかもしれませんが、台湾と日本の両親への結婚報告や、台湾での私の苗字をどうするかなど、決めることがたくさんあったので、時間が必要でした。ちなみに、婚姻届の準備も大変でしたが、配偶者ビザの申請書類の準備の方がさらに大変でした。
お相手の台湾の戸籍謄本について
婚姻要件具備証明書の申請、日本と台湾での婚姻届の提出で3部は必要です
台湾の戸籍謄本を取得する際、当時は台湾現地でしか手に入らなかったため、お相手のご家族にお願いして、代理で書類を取得し、郵送してもらいました。(現在はネットで申請できるようになっているそうですが、事前に問合せしてネットで申請した書類が利用できるか確認することをおすすめします。)
もし、各種書類の準備に時間が取れない場合は、行政書士に結婚手続きを相談・依頼するのも一つの方法です。
③奥さんの婚姻要件具備証明書の習得
・日本にある台北駐日経済文化代表処で奥さんの婚姻要件具備証明書を取得
・婚姻要件具備証明書の申請と取得(2日程度)で台北駐日経済文化代表処へ2回行きました
奥さんと電車で行きました。実際に現地で手続きした時間は1~2時間程度だったと思います。また、ホームページには載っていなかったのですが、当時は証明写真も必要で、台北駐日経済文化代表処で直接撮影をした記憶があります。
④日本での婚姻届けの提出
・婚姻要件具備証明書を取得後、翻訳して日本の役所(市区町村)で婚姻届けを提出
・台湾の婚姻届け提出時に、入籍後の日本の戸籍謄本が必要なので7日~10日後に取得(システムの都合上)
手続き自体にかかった時間は、1~2時間ほどだったと思います。現在は約10日で取得可能ですが、当時は戸籍謄本の更新に1ヵ月ほどかかると言われたため、行政に依頼して2週間で準備してもらうよう調整した記憶があります。(地域による違いかもしれませんが…。)
これで、日本では夫婦となりました!
ただ、台湾ではまだ夫婦として認められておらず、配偶者ビザで日本に住んでいる状態でもないので、手続きはまだ完了していません。新婚生活の実感もありませんでした。(手続きオワラセナイト..の思いが強かった。)
⑤台湾への婚姻届けの提出
・入籍後の日本の戸籍謄本を翻訳する
・日本にある台北駐日経済文化代表処で、台湾の婚約届を提出
日本の戸籍謄本が発行された当日に翻訳し、翌日には台北駐日経済文化代表処で台湾への婚約届を提出しました。手続きは1~2時間ほどで完了し、日本と台湾の結婚手続きが無事に終わりました!
日本と台湾の両方で正式に夫婦となりました!
(次は配偶者ビザの申請手続きへ…まだ終わりません...)
⑥配偶者ビザの取得に向けた申請
ここでは簡単に説明しますが、私にとってはこの準備が特に大変でした。別の記事で、配偶者ビザ取得の準備について詳しくご紹介しようと思います。
・日本の戸籍謄本や台湾の結婚証明書が必要になるので準備する
・出入国在留管理庁の説明ページを基に必要な書類を準備
・在留ビザの申請が可能で、管轄する都道府県の地方出入国在留管理官署の出張所へ行き、配偶者ビザを申請
・申請から審査~合格まで約2週間~2ヵ月程度まつ(私の時は3~4週間ぐらいかかりました。)
・結果は手紙で郵送されるので、手紙が来たらすぐに配偶者ビザを受け取りに行きました。
まとめ
- ①結婚への決心と計画
- 必要な書類が多いので、早めに申請の情報を収集する
- 提出に必要な書類をは何か?いつ・どこに・どうやって申請するかを調べる
- ②婚姻届けを出すための準備
- 結婚手続きに向けて、早めに準備を開始する(私は半年かけて書類を準備)
- 各種和訳書類も事前にネットで体裁を確認して準備
- ③奥さんの婚姻要件具備証明書の習得
- 日本にある台北駐日経済文化代表処で奥さんの婚姻要件具備証明書を取得
- 申請時に必要なお相手の戸籍謄本については3部必要(台湾現地での取得 or ネット申請が可能です)
- ④日本での婚姻届けの提出
- 婚姻要件具備証明書を取得後、翻訳して日本の役所(市区町村)で婚姻届けを提出
- 台湾の婚姻届け提出時に、入籍後の日本の戸籍謄本が必要なので7日~10日後に取得(システムの都合上)
- ⑤台湾への婚姻届けの提出
- 日本にある台北駐日経済文化代表処で、台湾の婚約届を提出
- 婚約届を提出すれば、日本と台湾の結婚手続きは完了
台湾人の妻との国際結婚手続きを振り返ると、やはり準備は大変だったと感じます。事前にしっかりと情報を集めて計画を立てることがとても大切です。焦らず、ひとつひとつ確実に進めていくことをおすすめします。