
台湾で出産したい。でも何週まで飛行機に乗れるのか不安……。

台湾での出産費用ってどのくらいかかるんだろう?
台湾人の人と国際結婚したご夫婦で、このような悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。私の妻は台湾人で、実際に台湾で出産を経験しました。
具体的なイメージがないと色々心配の種が出てくると思います。
妊娠中の飛行機移動や帰国準備、出産費用、文化の違いなど、不安要素はたくさんあると思います。この記事では、妻の体験をもとに、台湾で出産する際に知っておきたいことを丁寧に説明します。
✅ この記事で話そうとしている内容
・妊婦が飛行機に乗る際の注意点
・台湾での出産にかかる費用と手当
・出産後の文化・風習(坐月子など)
・出産後の各種届出、帰国準備について(簡単に)
✅ 私が経験したこと
・子供2人のパパで、2人とも台湾で出産しました。
・出産後の出生届からパスポートまでの申請手続きを日本、台湾の両方で行いました。
・奥さんが妊婦の時に台湾へ帰国し、出産時の立会い、育児、日本へ帰るまでの色々を経験しました。
妊婦と飛行機|何週まで搭乗可能?
妊娠中の飛行機搭乗については、航空会社ごとに規定が異なります。一般的には**妊娠36週未満(8か月まで)**であれば搭乗可能とされていますが、詳細は必ず事前に各航空会社の情報をご確認ください。
特に**妊娠28週を過ぎた場合は、医師の許可証明書(英文)**が求められるケースが多いため、産婦人科で早めに相談しましょう。
妊娠中の飛行機利用の注意点
- 長時間のフライトでは血行不良を防ぐため、こまめに足を動かす・ストレッチをすることが大切
- 飛行機内の乾燥対策として、水分補給を意識すること
- 体調に不安がある場合は、無理せず医師と相談してフライト時期を見直すこと
身体と心の安全が第一です。安心して帰国・移動できるよう、しっかりと準備をしておきましょう。可証明書が必要とされています。事前に医師から診断書を書いてもらうようしてください。

台湾での出産費用と手当
台湾での出産は、奥さんが台湾の保険適用の為、日本に比べて医療費は抑えられました。
※現地の病院や医療の内容によって負担額は変わってきます。
出産費用(実体験ベース)
- 自然分娩:2,000〜3,000 TWD(病院や地域により差あり)
- 妻の場合:5,000 TWD(宿泊代含む)
- 無痛分娩:5,000〜15,000 TWD程度
- 妻の場合:8,000 TWD(宿泊代含む)
無痛分娩は痛みの軽減を目的とし、産後の体力消耗も少ないという利点があります。実際に妻も無痛分娩の方が楽だったと話していました。
保険の適用と病室の違い
- 台湾人で保険加入済みの場合、2〜3人部屋は無料で利用できるケースが多い
- 個室を希望する場合は追加料金が必要
出産後の手当(地域による)
- 産後ケア施設(坐月子センター)を利用しない場合、 育児用品などに使える約20,000 TWDの手当が支給される(出産当時)
- 詳細は居住する自治体の福祉窓口に確認を
出産前に病院・保険・自治体支援の確認をしておくことで、安心して臨めます。

出産後の文化と風習|台湾ならではのケア「坐月子」
台湾では、出産後の女性の身体回復を目的とした**「坐月子(ズオユエズ)」という文化**があります。
坐月子とは?
- 出産後の約1か月間、冷たいものを避け、体を温める生活を送る
- 入浴を控え、生姜湯で身体を温める
- 特別な食事(鶏肉スープ、生薬など)を摂取して回復を促す
妻の体験談
妻も実際にこの文化を取り入れ、
- 生姜湯を飲む
- 生姜湯風呂に入る といったケアを行いました。
家族も協力し、リラックスできる環境で過ごすことが、心身の回復にとって非常に重要だと感じました。
出産後の日本帰国準備|パスポート申請と注意点
台湾で出産し、日本へ帰国する場合、赤ちゃんの日本・台湾のパスポート取得が必要です。
必要な手続き(一部)
- 日本・台湾の出生届提出(14日以内が原則)
- 出生証明書の翻訳書類(日本用)
- 戸籍謄本や親の身分証明書なども準備が必要
※詳細は別記事で詳しく解説予定です。
赤ちゃんの帰国時期について
赤ちゃんの健康やパスポートの取得スケジュールを考慮してあげてください。私の場合は出産後3〜4か月頃の帰国でした。
焦らず、赤ちゃんと母体の回復を最優先に考えてください。

まとめ|台湾での出産は準備と情報がカギ
台湾での出産は、費用面やサポート体制においてメリットがある一方で、文化や制度の違いに戸惑うこともあると思います。
- 妊娠中の飛行機移動には事前確認と医師の許可が必要
- 出産費用や保険適用の確認が重要
- 産後は坐月子など台湾特有のケア文化がある
不安はつきものですが、事前に情報を集めておくことで、安心して出産を迎えることができます。
この記事が、台湾での出産を考える方にとって少しでも参考になれば幸いです。あなたと赤ちゃんが健やかに過ごせるよう、心より願っています。
